ハピネススタディで幸せになろう!幸福学の研究成果に基づき、幸せになるために必要な技術を集めています。

幸福・幸せ研究室

幸福度を上げるエクササイズ ―親切にする

誰かに優しくするといい気分になれる、ということは、大昔から言われてきたことであり、目新しい発見ではありません。

しかし、ソニア・リュボミアスキー博士による実験で、親切にするとことと幸福の因果関係が初めて科学的に明らかにされたのでした。

親切が幸福度を高める効果についてはこちら⇒

この記事では、幸福度を高める効果のある親切の方法を紹介します。

親切で幸福度を上げる方法-1

親切が幸福度に与える影響を初めて科学的に明らかにしたソニア・リュボミアスキー博士は、親切で幸福度を上げるには、タイミングと変化が重要であると述べています。

博士お勧めの方法は、リュボミアスキー博士が行った実験の中で最大の効果が現れた、

  • 週に1日、曜日を決めて(例えば毎週日曜日とか)
  • 新しくて特別な大きな親切を1つする or 小さな親切を3~5つする

いうもの。

step.1 予定を立てる

最初のステップではまず、

  • どれくらいの頻度で
  • どんな行動を、どの程度までやるか

を決めましょう。

ソニア・リュボミアスキー博士のおすすめは、彼女の実験で最大の効果が現れた、

  • 週に1日、曜日を決めて(例えば毎週日曜日とか)
  • 新しくて特別な大きな親切を1つする or 小さな親切を3~5つする

というもの。

step.2 変化を持たせる

親切行動で幸福度を上げるには、やるべきことを色々と取り混ぜて、変化を持たせるべきであることに、ソニア・リュボミアスキー博士は気づいたそうです。

親切な行動の種類を絶えず変えるには、努力や創造性も必要となる、というわけです。

博士のアイデアとしては、

  1. お金や物がないなら、時間を贈り物にすること。
    修理が必要なものを直してあげたり、庭の草むしりをしたり。
  2. 相手を驚かせること。
    普段作らない手料理をふるまったり、思いがけないプレゼントや手紙を上げるなど。
  3. 毎週、自分にとってはあたりまえでない行動を何か試すなど。
    勧誘の電話をかけてくる相手に礼儀正しく接するなど。
  4. 思いやりの心をもっと育てること。
    苦境に立たされている他人に、もっと寄り添いたいと思う、もっと理解しようとする気持ちを持つこと。

などが挙げられています。

本ページ下方「親切のアイデア集」の項でアイデアをさらに挙げておくので参考にしてください。

step.3 実行する

親切を実行したら、何をしたのか、来週は何をする予定か、スケジュール帳に書いておきましょう。

親切で幸福度を上げる方法-2

『親切は脳に効く』の著者デイビッド・ハミルトン氏がその著書で紹介するのは、「一週間の親切チャレンジ」です。

毎日一回、一週間続けて親切をする、というもの。

人を笑顔にし、元気にするつもりで。それで変化を生み出そうというつもりで、挑戦してみてほしいそうです。

「一週間の親切チャレンジ」のルール

  1. 毎日ちがう親切をする。
    同じことを別の日にしても構わないが、二度目以降はカウントしない。
  2. 少なくとも一回は、自分の安全地帯を出る努力をする=少し背伸びをしてみる。
  3. 少なくとも一回は、匿名で親切をする=つまり、自分がしたとは絶対に気付かれないようなことをする。そしれそのことを、誰にも話さない。

さらにやる気があれば、3週間のチャレンジもしてみることが勧められています。

親切のアイデア集

『親切は脳に効く』の著者デイビッド・ハミルトン氏はその巻末に、「自分でできる五十の親切な行為リスト」を掲載しています。

その中から、いかにも英語圏な感じのものを省いて、いくつかご紹介します。

□ お年寄りに、「買い物袋を持ちましょうか」と声をかける。
□ スーパーのレジの行列で自分の前に人を入れてあげる。
□ 店員に「ありがとう」と言う。
□ 運転中に誰かに割り込まれても、にっこりして、手で道を譲る合図をする。
□ 人がいやがっている雑用を、その人にかわって行う。
□ 誰かをほめる。
□ 誰かに礼状を書く。
□ ドッグシェルターから犬を引き取る。
□ 慈善団体にボランティアメンバーとして参加する。
□ 友人や家族、親戚の子どもを数時間預かる。
□ ホームレスの人のために食べ物を買う。
□ 誰かの誕生日に電話をして、電話口で「ハッピーバースデー」と言う。
□ バスや電車でお年寄りに席を譲る。
□ 海外の子どもの支援のため継続的に寄付をする。
□ 困っている人の味方となる。
□ 慈善団体に寄付をする。
□ 自分では買い物ができない人のために何か買ってきましょうかと声をかける。
□ 誰かのためにプレゼントを買う。
□ お金のない人に食事をおごる。
□ 街でビラを手渡されたら、受け取って、にこやかに礼を言う。ビラにはかならず目を通す。
□ お釣りをもらいすぎたら、店に返す。
□ 献血する。
□ 人生に影響を与えてくれた人に感謝の手紙を書き、目の前で声に出して読み、手渡す。

などなど、様々な親切のアイデアが載っています。

親切で幸福度を上げよう!と思った方はぜひ当該書籍を手に取って参考にしてください。

親切について参考文献

デイビッド・ハミルトン『親切は脳に効く』の書評はこちら⇒

ソニア・リュボミアスキー『幸せがずっと続く12の行動習慣』の書評はこちら⇒

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