ハピネススタディで幸せになろう!幸福学の研究成果に基づき、幸せになるために必要な技術を集めています。

幸福・幸せ研究室

幸せになる技術

幸せになる技術 ―楽しかったことを思い出そう!

投稿日:2019年3月20日 更新日:

幸せになる方法、ポジティブなことを心に思い浮かべるのイメージ画像

人生の過去・現在・未来それぞれに喜びがあります。
ポジティブな出来事を何度でも思い出して、その喜びを深く味わうことで、幸福度は増します。

ポジティブ感情を増幅させる「セイバリング」

セイバリング(savoring)とは、過去や現在のポジティブな出来事や気持ちを、しっかり味わうことを言います。

心地よい体験や幸福感をもたらす気持ちに意識を向け、その体験をじっくり味わうことで、脳におけるポジティブな感情を感じる神経回路が強化されます。

これを繰り返すと、神経心理学者のリック・ハンソン博士がいう「ポジティブな脳の可能性 /positive neuroplasticity(ポジティブ・ニューロプラスティシティ)」によって、喜びや感謝、希望、愉快といったポジティブな感情を感じやすくなっていきます。

私たちには「ネガティブ・バイアス(ネガティビティ・バイアスとも)」があり、良いことよりも悪いことを過大に評価して、嫌なことに注意を向けすぎてしまうことがしばしばありますが、いいことを味わう体験を何度も何度も繰り返していくと、ネガティブなことに過剰反応しない脳の回路を作っていくことができます。

このような認知のし方を改め、良かったこともしっかりと評価し、ポジティブ感情を増やしていくのに有効な方法が、この「セイバリング」です。

ポジティブな出来事を心に思い浮かべる効用

楽観的な思考につながる

ポジティブな出来事を心に留めて、そのテンションのまま未来について考えると、これから起こる出来事についてもポジティブな方向で思い描きます。

楽観的な思考を実践できるのです。

喜びを深く味わえる

喜びを味わう習慣は、幸福感と深く関わっています。
ポジティブな出来事を思いう浮かべることで、喜びの度合いを高め維持でき、幸福度を増していきます。

ポジティブな感情を多く引き出す

ポジティブな出来事を思い浮かべて、喜びをより味わおうとする人は、より自信があり、外交的で、満足度が高い傾向があります。一方、希望をなくしたり、神経過敏になったりしにくいのです。

ポジティブ感情を深く味わうセイバリングの方法

1日の終わりに思い出す

1日の終わりに、その日あったいいこと、心地よかったことなどを思い出して、そのときの気持ちを再度味わうというもの。

その時も場面を心の中に思い浮かべて、自分の表情などもイメージしながら、「この時はとても嬉しかった」など、その時に抱いた感情にも意識を向けましょう。

過去のポジティブな出来事を思い出す

例えば、

友達との冒険。
高校受験合格。
初めてのデート。
大学入学。

など。
ポジティブな思い出には、自分についての洞察を深めたり、ポジティブな自己を描けるようになったり、また、ネガティブな思考を現在から追い出すといった、様々な力があります。

過去の幸せだった出来事を思い出せば思い出すほど、現在の生活を楽しめるようになったという研究結果もあります。

家族や友人と喜びを分かち合う

家族や友人との楽しい思い出があれば、それを一緒に分かち合いましょう。一人で思い返すより、一層喜びを深くすることができます。

夏休みの家族旅行。
文化祭の出し物の練習。
一緒に温泉に入ったこと。

こうした経験の思い出を、誰かと一緒に分かち合えると、経験自体で得られるよりも喜びが一層深まります。

この「喜びの分かち合い」は、年齢を重ねるほど顕著にポジティブ感情を呼び起こすようになります。中高年以降、ポジティブな思い出を人と一緒に何度も思い出すほど、ポジティブな影響が一層強まっていくのです。

セイバリング用のアイテムを持とう!

ポジティブなことを心に思い起こすのが有効だとわかっていても、それを実践するのはそんなに簡単ではないかもしれません。

すぐにでもできることとしては、楽しかったことや嬉しかったことを思い出させてくれるものや言葉、思い出を、リストまたはアルバムにすることがあげられます。

リストやアルバムに入れるのは例えば、

  • 大切な人やペット、好きな場所の写真
  • 楽しかった旅行の思い出
  • 元気が出る言葉

など、自分の中のポジティブな気持ちを呼び起こしてくれるものです。

それを定期的に見たり、ネガティブな気分になった時に見たりすることで、幸せな気持ちは高まるでしょう。

セイバリングの際の注意点

ポジティブなことを心に思い浮かべて喜びを味わう際に、注意しておきたい点があります。

反芻思考

気が付くと繰り返し考えてしまう嫌な出来事や、先延ばしにしているTODOリスト、なんとなく気がかりな人間関係などが勝手に心に入り込んできてそれにとらわれてしまうと、喜びを味わうゆとりはなくなってしまいます。

ポジティブな方向に意識を向け直すには、努力が必要です。

快楽順応

どんなことにも慣れていく「適応」は素晴らしい能力ですがが、幸せにも慣れてしまう「快楽順応」は喜びを薄れさせる原因となります。

最初は素晴らしい経験のように思えても、快楽順応のせいで慣れてしまい、だんだんと喜びの度合いが小さくなっていきがちです。

自分のした良い経験を当たり前のものと思わずにいられるよう、心を耕し続ける必要があります。

現在の喜びを深く味わう

「今」に目を向け、目の前の喜びをしっかり深く味わうことも大切。
「今のいいこと」をじっくり味わうこともセイバリングです。

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