ハピネススタディで幸せになろう!幸福学の研究成果に基づき、幸せになるために必要な技術を集めています。

幸福・幸せ研究室

幸せになる技術

幸せになる技術 ―他人と比較しない!

投稿日:2019年2月22日 更新日:

他人との比較はやめよう!のイメージ画像

私たちは常日頃、意識的にも無意識のうちにも、他人と自分を比較する「社会的比較」を行っています。

しかし、他人と自分を比較して、人をうらやんでばかりいると、幸せからは遠ざかってしまうことが様々な研究で明らかになっています。

比較は良い方に働けば、モチベーションを高めたり、自信を深めたりすることもできますが、実は害になることの方が多いとされています。他人と比べることで、自尊心を喪失してしまったり、劣等感や苦悩が却って強まってしまうのです。

社会的比較とは

人は自分の能力や思考、容姿などを正しく把握するために、自分と他者を比較して自分を評価し、社会における自分の位置を把握しようとします。

社会的比較の弊害

社会的比較には、

  • 努力する意欲を高める
  • 安心する

といった有益な面もありますが、たいていの場合、社会的比較は害になります。

特に、他人と比較して自分が劣っている領域でしばしば社会的比較をしていると、心にとっては大きな負担となってしまいます。

上向きの比較の場合

  • 彼の方が収入が多い
  • 隣の家の方がいい車に乗っている
  • 彼女の方がスタイルが良い

など、自分より「上」の人と比較することで、劣等感が刺激されたり、自信喪失につながります。

下向きの比較の場合

  • 彼は降格された
  • 隣の家の奥さんが難病になった
  • 彼は事故を起こした

自分より「下」とみなす人と比較することで、罪悪感を覚えたり、自分も同じような目に遭うかもという恐怖にもつながることも。

比較の負のスパイラル

他人と比較すればするほど、好ましくない比較対象はどんどん出てきます。自分がどんなに高みにいっても、上には上がいるのでキリがありません。

人との比較に意識を向けすぎる人は、傷つきやすく、いつも不安である傾向があります。自分と比較して人をうらやんでいたら、幸せにはなれないのです。

人との比較をやめる方法

まずは、気が付くこと

自分を人と比べているときに「また比較している」と気づきましょう。

気をそらす

他人と比較して落ち込む自分に気がついたら、別のことを考えるか、その時やるべきことに集中するように意識を向けるなどして、気をそらします。

反芻思考をやめるのと同じように、自分と他人を比較するのをやめるように、繰り返しトレーニングしていきましょう。

反芻思考は止めよう!のイメージ画像
幸せになる技術 ―反芻思考(反すう思考)をやめる

反芻思考の癖を直す、反芻思考をやめる方法をまとめました。ネガティブな思考を繰り返し考えてしまう「反芻思考」は幸福を妨げます。反芻思考に気付いて止め、幸福への第一歩を踏み出しましょう。

また、下記のよう合理化したり、想像力を働かせることもしてみましょう。

合理化する

例えば、大学受験で第一志望の大学に合格せず、第二志望の大学に入学したとします。幸福度の高い人はこのような時に、第二志望の大学の評価を以前より高めるといった心理操作を行うことが知られています。

望んでいた結果にならなかったとき、自分の望んでいた道を進む人をうらやみがちですが、「自分にはこっちの方が合っていたのだから却って良かった」と合理化するのも一つの方法です。

想像力を働かせる

成功した人を見てうらやましく思うのは人の人情、でも、その人たちが成功する前にはきっと多くの失敗や苦労があったことでしょう。

誰からも好かれる明るい人、いますよね。でもあなたにはあなたの良さがあるのに、自分で正当に評価できていないだけなのではないでしょうか。

人の生活や人生は、外側から他人が一側面を見るだけではわかりません。比較してうらやんだり落ち込んだりする必要など、何一つないのです。

幸福度に影響する、他の側面を強化する

良くないとわかっていても、ついついしてしまう比較。
幸福度の低い人ほど、人と比較して自分の評価を下げる傾向があることがわかっています。

逆に、幸福度の高い人は他人と比較しない、人との比較に意味を見出さないこともわかっています。

例えば、同僚の給与の方が高く、ねたましい時。
仕事における幸福度が高いと、そもそも給与の額を他人と比べようとしない傾向があります。自分の仕事との向き合い方を見つめなおすなどして仕事における幸福度が高まれば、給与の額を同僚と比べることが無意味に感じられるでしょう。

誰からも好かれるあの人がうらやましい時。
自分は自分で、自分の親しい人や家族、親戚との人間関係をしっかり育てましょう。自分にも自分のことを大切に思ってくれる人がいる、ということがわかっていれば、うらやむ必要はありませんね。

幸せになる技術の中から、取り組みやすそうなものを選んで、実践してみてください。

他人との比較について参考文献

  1. 大石繁宏『幸せを科学する―心理学からわかったこと』新曜社、2009年
  2. ラス, トム、他『幸福の習慣』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2011年
  3. ソニア・リュボミアスキー『幸せがずっと続く12の行動習慣』日本実業出版社、2014年

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